車の所有者は、車検を受けることが法令で義務付けられています。
しかし、うっかり車検満了日を過ぎてしまい、どのような対策をとるべきかわからない方もいるのではないしょうか。
そこで今回は、車検切れの車の移動や、車検を再取得する方法について解説します。なお、コバックなら再度車検を受けられますのでご安心下さいね。
車検切れに気付かなかったはNG!期限の確認を
そもそも車検は「道路運送車両法」で定められた国の制度です。公道を走行するには、期限内に車検を受ける必要があります。そこで、自家用車を例に車検の有効期限について見てみましょう。併せて車検満了日の確認方法も解説します。
自家用車の期限目安
自家用車の車検証有効期限は、普通自動車(3ナンバー)/小型自動車(5・7ナンバー)/軽自動車(黄色のナンバープレート)、いずれも初回登録から3年間、以降2年間が目安です(※1)。
なお、車検期限切れの車を運転せずに置いておくこと自体はOKです。しかし期限当日23:59を過ぎると公道は走れません。
※1:国土交通省「車検証の有効期間」https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/mie/honcho/seibi/yuukou.htm
有効期限は車検証をチェック
有効期限はフロントガラスのステッカーや車検証で確認します。
ステッカーは車内から「年月日」を確認しましょう。車外から見える面は年月のみの表示です。一方、車検証は「有効期限が満了する日」が車検満了日となります。
車検は、1か月前〜有効期限が満了する日までの間に受けることができます。
車検切れと知らずに運転した場合の罰則は?
車検切れあるいは、自賠責保険の期限切れに気付かずに公道で運転すると違反となります。そこで、①車検切れで公道を走った場合②自賠責保険の期限切れで運転した場合、それぞれの具体的な罰則の内容を解説します。
公道を走った場合
車検切れに気付かず公道を運転した(無車検運行)場合、違反点数6点の加算に加え30日間の免許停止という行政処分のほか、刑事処分として6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金も課されます(※2)。
前歴がつき、思った以上に厳しい罰則と言えるのではないでしょうか。
まれに、厳重注意で済む場合もあります。しかし車検切れから年月が経過していれば故意や悪意があると判断され、最悪の場合警察に逮まるリスクもあります。
※2:警視庁「交通違反の点数一覧表」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html
警視庁「行政処分基準点数」
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/gyosei20.html
国土交通省「道路運送車両法」
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185
自賠責保険が期限切れの場合
自賠責保険は、交通事故発生時に被害者への賠償を担保するため、加入が義務づけられた強制保険です。
期限切れで運転した(無保険運行)場合、違反点数6点・免許停止・1年以下の懲役又は50万円以下の罰金という処分が課されます(※3)。期限切れには注意しましょう。
なお、無車検+無保険で公道を走った場合は「道路運送車両法違反」「自動車損害賠償保障法違反」として別々にペナルティが課されることになり、非常に重い処分となります。
※3:警視庁「交通違反の点数一覧表」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html
警視庁「行政処分基準点数」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/gyosei20.html
国土交通省「自動車損害賠償保障法」https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=330AC0000000097#526
車検切れの車は取りに来てもらえる?
車検が切れた車は公道を走れません。ではどのように車検場所まで移動すればよいのでしょうか。
①取りに来てもらう場合
②自身で持ち込みをする場合
の2つの観点から対処法を解説します。
取りに来てもらう:陸送サービスを利用する
陸送サービスとは、陸路で車を運ぶサービスです。スタッフが仮ナンバーを取り付け車を移動させる、もしくは積載車(キャリアカー)で輸送します。
業者が行うため、多忙な人におすすめです。
費用は約1〜3万円(同一都道府県内)。車の形状・不動車など車の状態や移動距離によって料金が変動するため、事前に見積りをするとよいでしょう。
持ち込む:仮ナンバーを申請・取得する
自身で車検場所に持ち込むなら「仮ナンバー取得」が必要です。
仮ナンバーとは、陸運局から臨時に貸し出されるナンバーのこと。無車検車でも走行が許可され、取得から最長5日間公道を走行できますが、走行は期間中1度のみです。
手数料750円程度で取得できるため、車検切れの車の移動手段として一般的な方法といえるでしょう。
申請は陸運局に必要書類(運転免許証、車検証、自賠責保険証の原本、印鑑)と手数料を持参し、不備がなければその場で取得ができます。
うっかり車検切れ!車検再取得の手順
うっかり車検が切れた車に継続して乗る場合、車検の再取得が必要です。取得まで以下3ステップで進めましょう。
- 手順①:車検の依頼先を決める
- 手順②:車を持ち込む手段を決める
- 手順③:必要書類の準備・車検を受ける
①車検の依頼先を決める
車検の依頼先であるディーラー・車検専門店・ガソリンスタンド・カー用品店の参考料金・メリット・デメリットを見ていきます。
参考料金 | メリット | デメリット | ||
軽自動車 | 普通車 | |||
車検専門店 | 41,926円 | 53,638円 | ・安くてスピーディー・作業品質が安定 | ・車検に関係ない部品の不具合に別途費用が発生することも |
カー用品店 | 52,730円 | 66,110円 | ・交換部品が豊富で多様な車種に対応 | ・スタッフの技術差・即日車検対応不可の場合も |
ディーラー | 65,730円 | 78,110円 | ・メーカー保証・品質が高い・純正部品 | ・高価格・繁忙期は混雑 |
参考:【2024】車検の費用の相場はいくら?車検の法定費用と基本料を業者・車種別に解説
たとえば、価格よりも安全性や品質の良さを求める方ならディーラーがおすすめ。一方、車検満了日が近くスピーディーな対応が必要で、低価格・高コスパなら車検専門店が適しています。
②車を持ち込む手段を決める
車を持ち込む手段を決める際に考慮したいのは費用面と安全面です。
- 手段①:陸送サービスで車を取りに来てもらう
- 手段②:仮ナンバーを取得し、自身で依頼先へ持ち込む
陸送サービスは安く見積もって1〜2万円である一方、仮ナンバー取得は1,000円以内におさまり、費用に差が生じます。
さらに、インターネット経由での陸送サービス依頼では何らかのトラブルに巻き込まれるリスクも。回避のためには信頼できる業者を探すことが必要です。
③必要書類の準備・車検を受ける
依頼先が決まったら書類を持参して車検を受けましょう。以下、必要書類一覧です(※4)。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償保険証明書(自賠責)
- 自動車税 納税証明書
- 身分証明書
- ロックナット(ホイールがロックしてある方のみ)
- 自動車任意保険 保険証券
国土交通省「自動車検査登録 総合ポータルサイト」も参考にしてみてください。
※4:徳島県内「車検のコバック」の場合
車検の依頼先を決めるポイント
車検の依頼先にはディーラー・車検専門店・ガソリンスタンド・カー用品店などがあります。依頼先を決める際は以下3つのポイントを参考にしましょう。
- 品質や実績が充実しているか
- 価格が予算と合うか
- アフターフォローがあるか
品質や実績が充実しているか
車検はできれば安くて高品質な業者に依頼したいですね。実績の多さも大切です。店舗に足を運ぶ、見積もりを取るなどして確認しましょう。
たとえば整備の質でいうと、車検工場が国の認定済み・国家整備資格を有するスタッフが多いなどの先なら安心です。
また、実績の多さは信頼度に値します。なぜなら価格・品質・スピード感などの理由からリピーターが多いと考えられるからです。安心して車検を任せることができるでしょう。
価格が予算内におさまるか
【車検費用の構成】
- 法定費用(国で指定)
- 車検基本料金(業者ごとに異なる)
- その他の諸経費(業者ごとに異なる)
価格を予算内におさめるには①は国で定められていることから、②・③を業者ごとに調べます。
仮に、予算ぎりぎりなら車検専門店・ガソリンスタンドに依頼するのがおすすめ。反面、予算に余裕があり品質の高さを重要視するなら、ディーラーが適しています。
〇参考:普通車の法定費用=52,250円程度【内訳】自賠責保険料(24ヶ月)/17,650円(※5)自動車重量税(重量1.5~2t/エコカー以外/新車登録から13年以内)/32,800円(※6)検査手数料(指定工場/持ち込み継続検査)/1,800円(※7) |
※5:国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率」https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/resourse/data/ryouritsuhyo.pdf
※6:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001599518.pdf
※7:国土交通省「登録・検査手数料一覧表」
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000109105.pdf
アフターフォローがあるか
車検は受けて終わりではありません。アフターフォローの内容も重要です。
内容は業者によって異なります。たとえばコバックなら、代車無料・10年保証(※8)などのほか、車に関しての不具合・気になる事など気軽に相談できる体制や、次回車検期限の案内などがあって安心です。
各業者のホームページで確認しましょう。
※8:車検のコバック「スーパーセーフティ車検」
https://www.kobac.co.jp/menu.html
徳島県での車検はコバックへ!
車検が切れると仮ナンバーの取得・再車検の書類準備など、悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。あらかじめ車検の相談ができるパートナー先をもつと安心です。
コバックでは「高品質・信頼できる整備士・低価格」をお客様に提供いたします。見積り後の追加料金は一切なし。徳島県での車検ならぜひ一度ご相談ください。